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ヤスデ

ヤスデ類は6月ごろの梅雨の時期から問い合わせの多くなる虫です.普段は野外の落ち葉の下や朽木の中,石や倒木の下などに住みついて腐植質を食べているのであまり問題になりません.しかし,雨が続くと生息場所が浸水し溺死してしまうため,家屋に侵入したり,ブロック塀や外壁をよじ登ったりして人目に付くようになります.そのため,雨のよく降るこの時期は問題種となり,問い合わせが殺到します. ヤスデと言えば,ムカデより肢がたくさんあり体は細く,のんびりした虫だというイメージがあります.実際にムカデの場合,各胴節から(体の1節1節から)1対ずつ歩肢が出ているのに対し,ヤスデの場合は各胴節から2対ずつ(第4胴節以降)歩肢が出ているため,特に肢の数が多くなっています.少ない種で17対以上,多いものではなんと100対を超える種もいます.世界には約8,000種,日本には約250種以上が知られていますが,そのうち害虫として問題になるものは数種です.自然界では分解者として土壌改善に一役かっている益虫でもあります. ヤスデの被害には,見た目の不快感や屋内侵入,水洗便所などの汚泥に大量発生するなどがあります.その他に防御物質として胴の側面または下面の臭腺から刺激臭のある黄褐色の体液を分泌します.この分泌液はヨードやキノン,青酸,ベンズアルデヒドなどが含まれており,皮膚に付くとひどい場合は水泡ができる事があります.また,食品へ誤って混入し,気づかずに食べてしまった場合は危険です. ヤスデ対策の方法は,まずヤスデの生息しにくい環境を整えることです.ヤスデは落ち葉や瓦礫の下など湿気の多い場所を好みますので,そういった環境をまず無くすことが大切です.とはいえ,山などが近く発生源対策が難しい場合は,侵入されては困る場所の周辺(家屋であれば基礎外周)に粉剤や粒剤を帯状に施工します.落ち葉などの滞積している場所にも粉剤を撒き,内部にも薬剤がいきわたるように攪拌させると良いでしょう.また,植木鉢や石がある場合は,その下へも施工すると効果的です.屋内へ侵入してきたものに対しては,エアゾールなどで十分対処できます.殺虫したものは体液を出している可能性があるので素手では触れないように注意し処分して下さい. ヤスデ対策の薬剤散布は屋外への施工になりますので,周辺環境への配慮も忘れないで下さいね.

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