マダニ
厚生労働省は1月30日ダニが媒介する新しいウイルス感染症で山口県の成人女性が昨年秋に死亡したと発表した。最近の海外渡航歴は無く国内で感染したとみられる。日本での感染確認は初めて。
厚労省や感染研によると、女性は発熱や嘔吐、下痢などの症状で入院。血小板や白血球の減少が見られ、発症から約1週間後に死亡した。ダニに咬まれた明確な痕はなかったが、女性から「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」ウイルスが検出されたことから厚労省などはダニに咬まれて感染したと見ている。
マダニは衣類や寝具に発生するヒョウダニなどの屋内でみられるダニとは種類が異なり、主に森林などの屋外に生息。大きさは3~4ミリで日本では全国的に分布している。春から秋にかけて活動的になるという。