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ホームインスペクション

住宅業界では,欧米で以前から常識であったことがようやく日本でも根付きつつあります.環境問題が世界的な政治的またーにまで発展し,また世帯数5千万に対して5750万戸の住宅があるという大幅な住宅過剰の中,本格的な人口減少社会を迎えることなどから,住宅を造っては壊す「スクラップアンドビルドの住宅文化」は否定梨に変化を迫られています. 日本の住宅は新築を建てる時に最も高く,購入して人が住み出した瞬間から15~20%もその価値が下落し,10年で半値,25年程度でほぼゼロになるというものです.建てられた家屋の寿命もせいぜい30年程度で,住宅ローンが払い終わるころには建て替えを検討しなければならないといった状況です. 中古住宅市場では,価値ある住宅もそうでない住宅も一律的な価格付けがなされているのが現状です.同じ3千万円という価格で売るに出されている物件も,その品質はバラバラです.この中古住宅市場の未整備を改善し,市場を活性化することの重要性がいま各所で叫ばれています. かつての高度成長期には,建物の価値がゼロになっても,その下落をはるかに凌駕する価値の上昇があったため,住宅購入は国民にとって資産形成の重要な手段でした.ところが社会の構造が変わり,今後は地下の上昇などとても見込めない状況であることから,住宅購入の経済合理性は失われています.わかりやくす言えば「マイホームを買ったほうが得か?」「賃貸に住み続けるのが得か?」と考えた時に,ロングスパンで考えた住宅購入の金銭的なメリットが見出せない状況になっていたわけです. そこで必要になるのが「ホームインスペクション(住宅診断)」です.ホームインスペクションとは,住宅の劣化具合や欠陥の有無,補修・改修すべき箇所やその時期,おおよその費用などを見極め,アドバイスを行なう専門業務です.ホームインスペクターが目視で屋根や外壁,室内,床下などの状態を検査・診断を行ないます.費用は一般的に4万円~6万円といったところです. 検査は基本的に目視によるものですが,目視で認識しきれない部分はサーモグラフィーカメラやファイバースコープカメラなどの専門機材を駆使して,より精度の高いインスペクションを行ないます.非破壊の範囲でできる限りの診断を行ないます. 例えばアメリカでは州によって異なるものの,住宅取引全体の70~90%の割合でホームインスペクションが行なわれ,すでに常識になっています.また,住宅に住み続ける場合でも,定期的に修繕を行なう習慣があります.同様にこれから日本においても取引時の診断,予防的な点検や修繕を行うことが,住文化として根付くことになるでしょう. ホームインスペクションで大切なことは,何と言っても「第三者性」や「客観性」です.なぜなら診断やアドバイスの目的にリフォームの仕事をとりたいなどの前提があっては,その信頼性が損なわれてしまうからです.あくまで前述した目的に徹した,客観的な診断やアドバイスが行なえるかどうかが,利用者に信頼を得る分かれ目になります. 日本では自然発生的に発生したこの「ホームインスペクション」.技術基準や論理基準の統一化・標準化をはかり,利用者の信頼を醸成するために,2008年に「日本ホームインスペクターズ協会」が活動をスタートしています.NPO法人である同協会には,すでに100名近くの公認ホームインスぺクターが所属しており,昨年11月の公認資格試験では983名が受験し,186名の合格者が輩出されました. 協会HP >>> http://jshi.org 民主党のマニフェストにも「中古住宅」や「ホームインスぺクション」「リフォーム」などの言葉が謳われています.定期的な点検やメンテナンスの重要性,また,売買時点で住宅の健康診断を行なうことは,民主党政権下においてますます加速し,今後そう遠くないうちに常識となるかもしれません.

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