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ドクガ

■ドクガとは? 成虫の前翅長は2cm程度で、これは外でよく見かけるモンシロチョウよりも少し小さいくらいです。体色も薄いカラシ色で派手さはあまりなく、一般に考えられている毒蛾のイメージからは少し離れます。 幼虫は頭とお尻の先、背中の真ん中が黒く、あとは薄いオレンジ色という毒々しい色合いです。成長するにつれ黒味が増してきますが、代わりに長い体毛が目を引き、いかにも毒のある毛虫という風貌になります。 ■幼虫期の毒針毛が問題 ドクガの自衛手段は、幼虫期から生えている毒針毛だけに頼っています。これは長さ0.063~0.137mmの微細な針で、内部は毒液で満たされています。毒針毛は皮膚に触れただけでは害はありませんが、擦ったり掻いたりして皮膚に刺さると強い痛みや痒みを伴うじんましんのようなぶつぶつが多数出ます。また、痛むが痒みが納まるまでに2~3週間かかります。 ■全ての世代が毒を持つ! さらにこの毒針毛の厄介なところは、幼虫から蛹・成虫・卵にも受け継がれ利用されている点です。どういうことなのか、毒針毛の伝播経路に着目しながら詳しく見てみましょう。 まず発端は2齢幼虫、つまり最初の脱皮を行った後です。この頃から少ないながらも毒針毛が生え始めます。その本数は幼虫の成長に伴って増えていき、最終的には600万本あまりにもなります。 続いて発育を終えた幼虫は繭を作り蛹になりますが、この繭には吐糸や体毛と一緒に毒針毛が織り込まれます。そしてそれは羽化した成虫が繭から出る前に腹部末端へしっかり付着します。 その後、交尾を済ませた雌成虫は食樹の葉の裏に卵をかためて産みつけますがこの時、卵の表面に腹部の毛をこすりつけます。これにより卵は雌成虫由来の毒針毛で保護されます。さらにそれは孵化したばかり幼虫の背中にも付着し、まだ無防備な初齢幼虫の身を守ります。 ■どの時期に、どんなところで発生する? ドクガは年に1回の発生で、成虫は6~7月に見られます。夜間に灯火へ飛来するため、時折室内にも侵入します。飛翔により毒針毛が多少撒き散らされるため、成虫がよく飛来する場所の周りでは被害が発生します。 幼虫は8月頃に出現します。はじめは集団生活するため、一枚の葉の上に数十匹もの幼虫が見られることもあります。活動は11月頃まで見られ、冬の訪れとともに地面に降り、落ち葉の下などで集団越冬します。やがて食樹が芽吹く頃に活動を再開し、また発育が進むにつれ、それまでの集団生活をやめて分散し始めます。 幼虫の宿主植物は草本・樹木含め百数十種にも及び、サクラやウメ、バラなど一般家庭で見られる植物も餌として利用します。 ■もしも刺されたら? ドクガに刺された時にやってはいけないことは掻く・擦ることです。応急処置として患部を流水でよく洗い流す、またはセロテープやガムテープを患部に当て、毒針毛を除去するなどしましょう。治療には抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を利用しますが、症状がひどい場合は病院で診察を受けることも推奨されます。 ■駆除方法 樹木にいる幼虫を駆除する際には農薬登録のある殺虫剤を利用します。また、固着剤を利用した「チャドクガ防除剤」もお勧めです。噴霧直後は透明な粘性の高い液体ですが、しばらくすると白くなって固まり、幼虫を窒息死させます。特に固着剤でカチカチに固めてしまうことで、毒針毛の飛散が抑えられる点は非常に魅力的だと思います。ドクガの防除依頼があった時は、ぜひ一度ご利用いただければと思います。 ※参考文献 ・原色図鑑 野外の毒虫と不快な虫 梅谷献二 編 全国農村協会 発行 ・おじゃま虫のお通りだ 上村清 著 丸三製薬株式会社 ※引用 Semco通信 ~ TCO/PCO業者向けメルマガ ~】 発 行 : 環境機器株式会社 住 所 : 大阪府高槻市川西町1-26-5 T E L: 072-681-1175 担 当 : Semco通信編集部 前田浩志 ※新規登録の場合は『御社名』『お名前』『電話番号』を入力の上、 こちらまでメールを送信ください。 → mail-mz@semco.net ※解除の場合はお手数ですがこちらまで空メールを送信ください。 → cancelmail-mz@semco.net

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