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トコジラミ復活3

さて,今回も連続でお伝えしているトコジラミに関する話題です.アメリカではホテル業界などに深刻な影響を与えています.なぜなら,トコジラミのいるホテルが掲載されているサイトがあるとか!?どんな綺麗な一流ホテルでも,もしトコジラミが生息していてそんなサイトに掲載されてしまったら・・・客足は激減ですよね.日本でもそのうちそんな状況になるのかもしれませんが,駆除依頼が増加傾向にあるにもかかわらず,まだそういった話は耳にしません.それはなぜでしょうか?そこには,以下の要因が関与しているからかもしれません. ■ 第3章『咬まれても痒くない!?』 トコジラミの一番の問題は吸血された後に引き起こされる痒みです.ホテルや旅館等でのトコジラミによるクレームは,朝起きた際の激しい痒みと発疹です.PCO業者の方々からの話ではトコジラミは確実に日本で広がりを見せている一方,ニュースや周辺からもそういった話は聞きません.まだまだそこまで蔓延していないのか,温厚な日本人の性質なのか,はたまた裏の力が働いているのかわかりませんが,それ以外にも大きな要因があります. 実はトコジラミに咬まれても痒みもなく腫れも全くおこらない,そんな人がいます.それはいったいどういう人なのかというと,今までにトコジラミに刺された経験がない人です.前号でも少しふれましたが,日本のトコジラミは戦後アメリカ軍によるDDTの大量散布によりほぼ壊滅しました.そのため,それ以降に生まれた人は過去に咬まれた経験がなく,多くの日本人がそれに該当します.日本のホテル等においてトコジラミに咬まれたと早朝クレームを言うのは過去に咬まれた経験のある外国人か僅かな老人だけになります. 蚊も含め虫による刺咬の痒みは,虫の唾液など(異物)に対する人間のアレルギー反応です.多くの方は普通,蚊に咬まれると痒みを生じると思いますが,生まれたばかりの蚊に咬まれた経験のない赤ちゃんは痒くなりませんし腫れもしません.トコジラミによる痒みも同じ事で刺された経験のないものにとってはアレルギー反応が起きません.アレルギー反応は,体内に入った唾液などが異物として認識されて初めて起こる現象です.そのため,初めのうちは無反応ですが,刺されているうちに感作が成立し,痒みや腫れを伴うようになります.また,トコジラミの刺咬による痒みは,初めの内は咬まれてから数日後(4日前後)に起こることが多いので,どこで何に咬まれたかということがわからないまま終わることが多く,まずそこまで日数が経過してしまうと宿泊していたホテルを疑うことはありません.ただ,一夜のうちに大量に咬まれるとすぐに痒くなるようです. 以上のように,日本においてトコジラミによる被害がまだ大きなニュースになっていないのは咬まれても痒くならない人が多いこと,咬まれても痒くなるまでに日数がかかることなどが要因しているからかもしれません.しかし,今後さらなる蔓延が続くと咬まれた経験のある人の増加に伴い大きな社会問題として取りあげられるかもしれませんね.

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