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トコジラミの復活

■ トコジラミの復活 第1章『生態』 トコジラミは「シラミ」と名前につきますが,実際はカメムシ目(HETEROPTERA)ナンキンムシ科(Cimicidae)に属する刺咬性の昆虫です.カメムシに近い仲間なのでカメムシ同様悪臭を放つことができます.トコジラミはもともと日本には生息していませんでしたが,昔々にオランダから買い入れた古舟の荷物にまぎれて上陸し,侵入したとされています. 昼間は室内のあらゆる隙間,柱,家具の割れ目や裂け目,天井,畳の隙間などに潜んでいます.夜になると徘徊して人だけではなく,家畜や鳥,コウモリなどからも吸血します.トコジラミは病原菌を媒介することはありませんが,吸血性が激しいため不眠をあたえたり,吸血刺咬による直接の被害(痒み)をあたえたりします.トコジラミに刺されると刺し傷が2つあるとの俗説がありますが,これは長時間の吸血や人が寝返りをうつなどした際に吻を違う箇所に刺しなおすために起こります.もちろん1箇所で吸血し終わることもあれば複数箇所刺しなおすこともあるため,2箇所とは限りません.また,吸血後はあまり移動せず,極近い場所で休息をとります. 成虫の体長は5~8mm程度で,翅はなく扁平な形をしています.体色は赤褐色で頭部は小さく細い触角が付いています.雌は1日に2~5粒の卵を産み,一生の間に200個を超える数を産卵します.若虫は1~3ヶ月の間に5回脱皮して成虫になります.成虫の寿命は長く,約1年です.また,飢餓にも強くなんと1ヶ月くらいは餌を摂取しなくても生き続けます. トコジラミは成虫も若虫も習性は同じで,昼間は壁や柱の隙間,床板や畳の間,ベッドの中,カーテンの重なった部分などに群がって潜んでいます.そして夜な夜な出てきて首筋や手などの露出した部分を吸血します. トコジラミは10℃以下の温度ではほとんど発育できませんが,耐寒性は強いと言われています.また,今年のペストロジー学会大会※1や環境動物昆虫学会大会※2ではトコジラミの熱に対する反応が報告されており,32℃で活発に行動,40℃で徐々に死亡する個体が現れ,50℃の蒸気では10秒以内,ドライヤーの熱風でも1分で死亡するようです. 次号は復活の理由に迫ります!!

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