季節はずれ
ちょっと時期外れの話ですが近年,ヒラタキクイムシをはじめ,乾材害虫の被害が増加しているのではないかという話を耳にします.
こういった乾材害虫被害増加の要因は,いろいろな説が考えられています.
① ホルムアルデヒド量の低下(発生数の増加)
② 高気密・高断熱による住宅内温度の上昇と一定化(生息速度の上昇と死亡率低下)
③ 建材として新しい樹種の使用(加害可能材料の増加)
④ 構造用合板の使用量増加(加害可能材料の増加)
⑤ 居住空間の清掃化の進行(発見の容易化)
⑥ 加害種の変化(新たな侵入種)
これらの要因がいくつか重なり合った結果,顕在化してきたのではないかと考えられています.
⑥の説に関しては,近年諸外国で問題になっているツヤハダゴマダラカミキリ(日本未発生)や増加傾向にあるアフリカヒラタキクイムシなどがあります.